2018年6月22日 (金)

そんなつもりはなくても

そんなつもりはなくても、人は誰かに生きる勇気を与えるために生きている。誰かに勇気をもらいながら。


2018年4月 4日 (水)

ビギナーズラックは初回限定?

ビギナーズラック って間違いなくあると思います。世の中って結構うまくできていて、初心者には周りの人たちも運も味方する感じがあると思うんです。勿論わたしもそれにたくさん扶けられてきたと思います。

ところが、この歳(50過ぎ)になってのビギナーには結構厳しい目が注がれます。わたし自身がそう見てしまうという情けなさ?を感じました。

先日事務所に訪れた歳の頃わたしと同じぐらいの新入社員の営業マン。時間は遅れてくるは、世間話ばかりして本題に移らないから、あと何分必要ですかと聞いてみた。

あと5分ください!と言ってからが彼の本領発揮だった。実演させてくれといって始めたのだが、最近この手の営業が増えてもうその時点で胡散臭くないですかと伝えると。そうならないように頑張ります!という。

見ているうちにいやいや、見事に彼の術中にはまってしまって、これ直接買えませんかと聞いていた。

建築塗料なんですが、わたしも自邸や、建築主さんのDIYの付き合いでいくつも自然系塗料塗ってきてるので、へー‼️
という驚きは隠せなかった。人工の化学物質含まずにこの施工性は今まで未体験ゾーンでした。
それと同時に、同年代の方に対して新しいことにチャレンジしてみえる姿にリスペクトせずにはいられなかったと言った方がよいかもしれません。

今年に入り一級建築士受験講座では受講生の質疑をフルに受け容れるようにして、応えられないこともあるけれど、一緒に考えて導き出すようにしてからはわたしが一番成長しているかもと感じている。

ビギナーズラックとは、その人の学ぼうとする謙虚な姿勢の中にあるのではと改めてかんじる。
勿論周りの方たちの優しい目もあるだろうが…^^

ビギナーズラックは初回限定ではなく、その人の姿勢次第で何度でも訪れるのでは…

2018年3月10日 (土)

これはあたり






数日前から肘を痛めて珈琲豆を挽く手動ミルがキツイ。1日何杯も珈琲を飲むのでやむなく電動ミルを購入。せめて今まで使っているハリオの臼刃同等のものをと思って探したが電動臼刃式は数万円の高額なものばかり。

そこで見つけたのがこちらの臼刃式で充電タイプ。ちょっと時間はかかる(2分くらい)が、細粗は無段階調整でかなりの極細まで可能。おまけにフィルターとカップまで付いていて野外でドリップできるという代物。

期待半分、ネタ半分で購入してみたところこれはかなり良い!
あとは壊れずに使い続けることができればほぼ満点。

平均的な喫茶店の珈琲よりかなり美味い!(贔屓目)
駆け引きで当たった感じのこれ
かなりしあわせ〜^^

これでしごともたのし‼️
切り替えてつぎへ、進もう…

2018年2月26日 (月)

あたらしいノート




あたらしいノートの一ページに描いたのはこれ!

2018年2月15日 (木)

すごい!

まだ30代の大工さんが棟梁の現場。
打合せから只者ではないと思ったが、さすが。
監督が絶対離さないと言っていた(笑)

基礎段階の現場では、前回配筋検査ではダメだしばかりで険悪ムードでしたが、今回は完璧。ベンダー(鉄筋曲げ器)の関係で立上り150ミリ幅だとフック付きの被り厚確保がかなり難しいのですが全てクリア。今回は指摘事項なし。

職人さんたちの技術、素晴らしい。









2018年2月12日 (月)

目に見えない ものを持たない圧力

これは音波の話。光のように物質がない音波は余計難しい。おまけに桁がでかすぎるので対数計算が必要になるのも、受講生を困らせる要因になっている。

授業前日に試しに中二の息子が理解できるか話をしてみた。かめはめ波のように空気を圧縮して波動で伝える感じ。そうすると空気がバネのように密になったり疎になりしながら伝わるさまであると。ワンピースでいうと覇気だな!と息子がいう。稲妻イレブンのアレもそうだと解説してくれたが、それにはわたしがついていけない…^^:

大阪の橋本さんが「60dB+70dB」はとsiriに聞いたらわかりませんとの返答だったそうだ。
ちなみに音の強さの上記の計算は10log10(1000000+10000000)だから、70.4139dBとなる。

が、一級建築士試験では関数電卓を使えないので、2倍 +3dB 10倍 +10dBとかの手計算でできる応用しかでないのでそこまでできなくても大丈夫。

目に見えない ものを持たない圧力に屈せずに、がんばれ〜^^

写真は先週の配筋検査
指摘事項が多すぎて、現場はピリピリモード
修正はしてくれているものの、職人さんたちは完全怒モード。
これも一つの波動か…(笑)


2018年2月 6日 (火)

構築力を伝えたい



小学校での建築教室のスタディーをしてみました。
割り箸で組み立てたものをその10倍大の木材で実際に組み立てます。
今からとても楽しみです。

複雑に見えるこれらのカタチは手前に見える井桁に組んだユニットを三角形、四角形、五角形のコアを作りそこから展開させたものです。

子どもたちに構築力を伝えたいと考えています。

ーーーー

新たに組み立てて築くことを構築といいます。これはモノやカタチをつくるだけではなく、コトであったり、仕組みであったり、建物やまちなみだけではなく、社会そのものをつくるチカラでもあります。

なにをつくるにしても、つくる目的に合わせて、必要なところに適したものを用いることが大切です。さらには使う材料の特性をしっかりと知った上で、その材料を活かさなければ良い構築とはいえません。

ここでは、建物でよく使われる木材を例に考えてみましょう。
木材のように棒状の材料は、押す力や、引っ張る力には強く、曲げる力には弱いという特性があります。

小さな木材でもある「割り箸」を用いて考えましょう。みなさんは割り箸を壊そうとするとき、どのようにするでしょうか。押したり、引っ張ったりしてもなかなか壊れませんが、両手で曲げてしまえば、たちまち折れてしまうでしょう。

このように曲げる力には弱い木材に対して、曲げる力が働かないように、押す力と引っ張る力に分解する魔法のカタチがあります。それは三角形で、外からの力を、押す力と、引っ張る力に分解しながら力を閉じ込めてしまい、カタチを固めることができるのです。

これを用いた構造をトラス構造といい、建物や、橋など多くの構造物に利用されています。苦手な曲げる力が働かないため、大きな力に耐えて、大きな体育館の屋根や長くて重い橋を支えています。

使うものの特性を活かすために、カタチも大切な役割を果たしているのですね。

これはほんの一例ですが、そんな構築力を、子どもたちみんなに伝えたい、それがわたしたちの願いです。

2017年10月 9日 (月)

素直さに勝るものなし2

昨日一級建築士設計製図試験が行われました。やっぱ、この試験はアドリブ力だなぁ…と感じます。

課題文を知合いから見せていただき、今年の課題をスムースに解くのは6✖︎8グリッドかなあと感じました。最初は6✖︎7だと思いました。がっ…、よりスムースに解くのは6✖︎8だと思います。
勿論そのほかでも解けます。が、解きやすいのはこれかな…。

そう考えると素直に勝るものなし!
と、おもいます。最終講義で敢えて6✖︎8グリッドを紹介してみましたが、この適応可能性は今回の設問では特に高いとおもいます。
自分の得意技に持ち込む力より、どの状態からでも適応する可能性、対応する柔軟性が大事だと改めておもいました。

設計製図の最初の講義で伝えたアドリブ力を、皆さんが存分に発揮されたことを願っております。

来週、長者町えびす祭り会場にいますので、試験のお話などお声かけいただければ幸いです。

2017年10月 2日 (月)

JIA四国大会 シンポジウム「建築×子どもたち」

9月29日 11:00~12:30 

徳島のあわぎんホール4階 会議室にて標記シンポジウムが開催されました。

JIA愛知の仲間8人で28日23:50に名古屋を出発。途中ユニソンの落合さんと合流。

翌29日午前3時過ぎに淡路に到着。隈研吾設計のサービスエリアは20年以上経過してもキレイだった。その後徳島に到着したものの朝食難民としてさまようことに。早すぎてガストもやっていないという状況だった。なんとか朝食を終え、会場近くで少し休憩し9時前から準備に。

Rimg4832 Rimg4837_2

登壇者のみなさまは

学校部門優秀賞
    石巻市立門脇中学校、日本ユニセフ協会、山形大学地域教育文化学部、竹中工務店
/子どもたちが描く みんなの公園ワークショップ
岡田慎 様

組織部門優秀賞
    大阪市立大学都市研究プラザ、大阪市立大学大学院工学研究科建築計画研究室/空き教室のセルフリノベーション -中学校・大学・地域等との協働による設計・施工プロジェクト-
西野雄一郎 様

出版物部門優秀賞
T*0(ティー・オー)/タカマスヨシコ・おくやめぐみ
/着せ替えドミノ ワークショップ
高増佳子 様

視聴覚部門優秀賞
日本橋文化交流フェスティバル実行委員会
/~みんなで作る日本橋の未来 ~映像「未来熈代勝覧」制作ワークショップ
赤木洋 様

審査委員長
仙田満先生

審査委員
渋谷セツコ先生

UIA委員
田口純子様

JIAゴールデンキューブ賞2016/2017実行委員長
鈴木賢一先生

Rimg4870

Rimg4919_2

岡田慎様のご発表は、動機づくりからの経過で、種を蒔くだけでなく丁寧に丹精する様が紹介され、それはまさしく人づくりに直結する建築教育の素晴らしさを感じました。

西野様のご発表は、ものづくり、ことづくり、地域づくりを、生徒・学生・地域住民を巻き込んで相互作用を起こしていくもので、生徒にスイッチが入る瞬間がこちらにも伝わり感動的でした。

高増様のご発表は、昨今流行りの建築リテラシー(建築を体感し、感じる力、表現する力、発信する力)に、構築する力を足した建築の本質に迫る取組だと感じました。

赤木様のご発表は、その土地が過去から未来へと連綿と流れるものの結節点を子どもの力を通じて描いたもので、映像でありながらとても建築的な取組と感じました。

欧米では子どもの建築教育は建築家の役割と認識されプログラムが開発されてきました。それに比べ日本は実践活動者、対象、活動母体、プログラムが多様で、実践活動の発表や交流の場がとりわけ重要であることが確認できました。

ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

2017年9月28日 (木)

名は体をあらわす

国連のトランプ大統領と安倍首相の演説から解散総選挙と新聞社説各紙の論評はどうかといと、国連演説に諸手を挙げての賛成は産経新聞のみ。他紙は圧力だけで解決できないのではと危惧をしている。核戦争を安易に招きかねないからである。

解散総選挙には読売新聞や産経新聞も疑問符を投げかけている。勝てると意気込んだその先が、自民党にとって本当の茨の道になるかもしれない…

国難突破解散のネーミングもいただけない。ほぼ戦前回帰の先祖返りのようでもある。

そこへ行くと、新しい地図

なんか素敵な名前ですね。
SMAPの三人が作り進める道。
希望の党よりもネーミングが優れていると感じる。今までにないワクワク感を覚えますね。

名は体をあらわす
とはよくいったものですね。
希望の塔が幻影でなければと眼を凝らします。地図の方が確かな方向や未来を見据えている気がします。

息子が色々と聞くので、新聞社説を紹介しながら新しい地図を推しときました。

2017年9月 5日 (火)

合格発表

本日WEB上で一級建築士学科試験の合格発表がありました。最後まで受講された方々が、全員合格したのではという快挙を成し遂げました。18%の合格率の難しい試験のなかで、見事な成果を残したみなさまに、心からお祝い申し上げます。

これは、みなさまの努力と実力の賜物です。そんなみなさまに心から敬意を表します。

とは言え、試験はまだ終わってはいません。引き続き、設計製図試験目指してがんばってください。

http://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-gokaku201709.files/1k-gakkagokaku-h29.pdf

2017年7月31日 (月)

皆さんに敬意!

今日の一級建築士設計製図ガイダンスに集まられた方達に敬意を表します。

一級建築士学科試験はわたしが受けた27年前よりはるかに難しいと思います。
それに合格された皆さんに心から敬意を表します。

本日はたくさんの方達にお越しいただいたのも嬉しかったのですが、学科講義に最後まで受講された方の顔がほとんど揃っていたことが何よりも嬉しかったです。本当に優秀な方達であり、誇りであります。

仕事の関係で他校に移られる方もありますが、設計製図も引き続いてがんばっていただきたいです。

やることをやれば合格できる!
そう皆さんに伝えました。
いくつかの宿題を早速出しましたが、
配られていると勘違いした解答例は次週配布予定のようです。まずはエスキスの写しと線練習から始めてください。今の時点では訳がわからないかもしれませんが、まずはエスキスノートの最初のページデビューが大事です。

残り11週間がスタートしました。

2017年7月16日 (日)

人智を超えた所業

受講生の一人ひとりをがんばってくださいと見送り、一級建築士学科試験講座が終わった。次の日曜日は試験当日である。

試験を受ける皆さんにに贈った言葉は、
The sky is the limit
空は無限に広がる宇宙につながっている。皆さんの可能性は無限大である。

続いて、
「困難は逃げれば高い壁になり、そこにおけば次へのステップになる」
想定外の困難からにげるな!

さらに、
「時速10万kmで飛ぶ地球に生きる今が奇蹟」
そこに建物を建てるなんてのは人智を超えた所業!どこまでも謙虚に問題に取り組め!

最後に
「死ぬこと以外かすり傷」
最後の最後まで傷だらけになってあがけ!一点が合否を分ける。

がんばれ〜〜^^

2017年7月 4日 (火)

今年の始めに一年の課題を一文字で示せといわれて答えたのが「容」でした。

あれからすでに半年が過ぎ、折り返しで振り返っています。

寛容、受容、許容
容のつく言葉のなかでこれらの言葉が真っ先に上がります。

寛容…寛く多様な意見や視点を容れる

受容…反対意見や異なるものや自らのありのままを受け容れる

許容…未知のものや、理不尽なものや覆せそうもないものを認め容れる

段階的とも思えますが、意味合いも少しずつ違います。何れにしても今現在の自分から飛躍するために何かを容れるというのは必要なことなんだと感じています…ができていない…^^:

そんなぼんやりとした意識のなかで、日曜日の講義で受容・許容の後に進化が現れると伝えたのですが、構築が甘かった…どれほど伝わっただろうか、
反省しています。

寛容は感情を越えた広い心
受容は自他共に丸ごと受け入れる勇気
許容は異次元へと進むスイッチ

困難は逃げれば高い壁となり、そこにおけば次へと上がるステップになる。

困難も受け容れるところから始まる。

2017年6月27日 (火)

未来圏の風を起こせ

ちょっとカッコいいフレーズだなぁっておもったら「未来圏の風をつかめ!」は、平成27年度全国公立高校PTA連合会のメインテーマだった。

ただ、仙台でのこの大会に参加して何か違和感を感じていた。つかもうなんて思ってたら掴めんよ!つくらなきゃ!

今日、(公社)日本建築家協会東海支部大会愛知地域会の特別委員会で多様な意見が舞った。多様な意見を大切に議論を重ねる…
素晴らしい姿勢だと思う。

その中で、勝手に独断でテーマを設定すると、「未来圏の風を起こせ!」

なんだが、このままじゃあパクリで使えない…^^;

ああ、ゆく川の流れは絶えずして、未来へ注ぎこむ…
のかな⁈

これもパクリか…^^;

2017年6月 8日 (木)

言葉はそれ単体では…

京都のある染色家は、春先の桜の樹皮を顔料にするという。春先に桜は、幹も樹液も身体全体を紅潮させて春を愛でるという。美しい花びらの桜色はその一端の現れだという。

事実は目に見えて現れるもの以上に隠れた真実に裏付けられている。

息子の中学校の国語の教科書では、言葉はその語彙だけでいみを持つのでなく、その人の全人格や背景があって意味を持つといっている。

嬉しそうに国語の教科書を読み聞かせてくれる息子に、ヘェ〜〜っ、今時の教科書はカッケーこというなぁ〜^^!と頷いた‼︎

2017年5月28日 (日)

想定外を想定内だと思ったら勝ち

【事実】
想定外は想定内

【気付き】
想定外のアクシデントは3つはあると思おう

【教訓】
想定外を警戒するのではなく、想定外にビビらず心折られないことが大切

【宣言】
がんばったからと思い通りになんかならないことの方が多いしそれが当たり前
。だから想定外でも倒れないぐらいの根を張れるようにがんばってほしい!

今日、一級建築士受験講座の基本課程が終わり中間試験があった。
終わってからいくつかの質問をもらった。ここまで残ってくれた受講生の方たちはほんとすごいし俺よりできる人たちばかりだと思う。

想定外の設問に心折られないことの方が大切。できなくて躓き消耗し心折られるのではなく、想定済みでスルーしといてあとから楽しんで相手をしてやろう。

きっとできるから!

2017年5月25日 (木)

対話のための対話

事実)対話のための対話ではだめ

気づき)手段が目的化してはだめ
教訓)継続は力なり、そのためには目的をしっかり据える
宣言)目的を明確にし計画をたてる

あれこれとやってはやめてしまう自分。^^;
新聞社説一覧も、幸いなことに読み続けることだけは続けている。習慣化というのはあるいみ力だ!
韓国の文大統領に対し、トランプ大統領が「対話のための対話ない」といった。
対話は手段であって目的ではない。手段を目的化することはしないといったのだろう。

自分にあてはめてみても、なんの目的のためにやるのかが定まっていないと、手段を目的化してしまうという落とし穴にはまってしまう。
気をつけなければ!

ということで、ある目的のために、四行日記再開。

2017年3月 6日 (月)

近視眼差し15 2017.3.6

 昨日はある講座の講義でした。5時間の座学は準備もそうとうかかり、かなり疲労するものですね。人前で喋ることはさほど苦痛じゃありませんが、講義となるとまったくの別物です。ビギナーズラックで1、2回めはなかなかいけるんじゃないかと思いましたが、3回めにしてこれじゃあだめだと反省しました。
 ただその中でも、時事についてある程度知っておくことは有効ですね。専門の話しを社会の動きと重ねて伝えたりすることは、理解につながったりします。地震力の話しを柏崎刈羽原子力発電所が実際に新潟地震で受けた加速度をもとに説明したりと、法的な数字を実学で検証したりするのは話す方も聞く方もたのしい場面です。
 ということで、かなりフラフラの月曜スタートですが、今週もどうぞよろしくお願いします。
・集中がもたらすもの
各紙の取扱が多かったのは自民党党大会と中国全人代です。どちらも権力の集中が気になります。さらには別の視点で富の集中による健康格差も。集中がもたらすメリットとデメリットを、政治家だけでなくわたしたち自身が自分の頭で考えないといけませんね。

---新聞社説一覧(勝手に要約)---
    詳しくは各新聞社説をお読みください

朝日新聞
・自民党大会 異論なき1強の危うさ
 党や内閣の方針を、多様な視点から吟味する政党として当たり前の機能が、今の自民党は劣化していないか。異論や批判に耳を傾け、常に自省する姿勢がなければ権力は腐敗する。その影響は広く国民に及ぶ。歴史が教える権力の危うさを自民党はいま一度、胸に刻むべきだ。
・中国全人代 安定の陰で進まぬ改革
 中国の国会に当たる全国人民代表大会がきのう、北京で開幕した。重点政策は民生部門の改善であり、貧困対策の強化等が会場の拍手を浴びた・その半面、改革の精神が置き去りにされていることは否めない。

読売新聞
・中国全人代開幕 成長減速でも改革果たせるか
鉄鋼などの過剰設備の廃棄を進め、輸出と投資が中心の高成長から、消費など内需主導の安定成長への着実な転換を目指す。予算規模については、国内総生産(GDP)に対する財政赤字の比率を3%に据え置くとし、経済成長に沿った拡大を続ける。
・自民党大会 長期的課題に果敢に取り組め
 党大会では、「憲法改正原案の発議に向けて具体的な歩みを進める」とする17年運動方針を採択し、首相は、憲法改正を「自民党の歴史的使命」と位置付けた。

毎日新聞
・総裁任期延長 議論なき自民いつまで
野党の弱さもあって依然、安倍内閣の支持率は高いが、森友学園問題をはじめ、政権を取り巻く環境が今後、どう変化していくかは分からない。自民党議員は今、国民よりも安倍首相ばかりを見ていないか。
・敵基地攻撃能力 専守防衛を超える恐れ
 北朝鮮の核・弾道ミサイル開発の進展を受け、攻撃される前に敵のミサイル基地などをたたく敵基地攻撃能力の議論が進んでいる。課題はあまりに多いのに、軍事的な対抗策に議論が偏り過ぎていないだろうか。

日経新聞
・自民総裁3選を狙う首相は何をすべきか
自民党は短命内閣の負の連鎖を断ち切り、安定した政治を回復した。だが長期政権の緩みやおごりが目立つようだと有権者の信頼は一気に揺らぐ。与えられた力を何に使うのか。その選択と結果が厳しく問われる時期に入っている。
・経済左右する習主席の責任
中国の全国人民代表大会で李克強首相は今年の実質経済成長の目標を6.5%前後とした。中国は年後半共産党大会を控え、習近平国家主席は共産党の別格の指導者を指す「核心」の地位を手にした。経済規模で世界2位の中国の行方は、アジアばかりではなく世界経済を左右する。習氏の責任は極めて重い。

産経新聞
・受動喫煙防止 厳格な分煙に歩み進めよ
 喫煙者を屋外へ閉め出すだけでは、混乱も生じよう。たばこによる健康被害をいかに減らしていくのかを法改正に頼るだけではうまくいくまい。実効性ある取り組みに向けて、喫煙者も非喫煙者も命を救うことへの認識を共有すべきだ。
・慰安婦像 反日は危機を招くだけだ それでも韓国は世論に抗しきれないのか
 安倍晋三政権が長嶺安政駐韓国大使らを一時帰国させてから約2カ月がたつ。尹炳世外相は先月「外国公館前に造形物を設置することは外交儀礼にかんがみて適切でない」と述べている。反日世論に抗しきれず「努力」にとどめるのが精いっぱいなのだろうか。

東京新聞
・見過ごせぬ「健康格差」 まず地域の“処方”から
2015年に一億円以上の金融資産を持つ富裕層の世帯数が、「アベノミクス」が始まる前に比べ、約四十万世帯(約50%)増えたという。その結果、全体の二割の資産をわずか2%ほどが持つ実態が浮かび上がった。問題は、こうした経済的な不平等などが、本来避けられるはずの病気や死-自己責任論では片付けられぬ「健康格差」という事態を生み出していることである。

2017年3月 5日 (日)

近視眼差し14 2017.3.5

共鳴

ミンコフスキーは人間の原初の悦びは共鳴だとたしかいっていました。母親のお腹の中で響く自らの鼓動と母親の鼓動、母親の声や家族の声、さらには外界のまだ知らぬ世界の音。これらの共鳴が人間として初めて味わう悦びだと。

人間の原初の悦びが共鳴だというのは、なんだか素敵だなと思います。

自分の国が大切なのは誰しも同じだとおもいますが、共鳴ほどの悦びがそこにあるか…

---新聞社説一覧(勝手に要約)---
   詳しくは各新聞社説をお読みください

朝日新聞
・米国とWTO 自由貿易を壊すのか
 貿易相手国ともめごとが生じた際、好き勝手に制裁措置をとれないようにしているのが世界貿易機関(WTO)の紛争処理機能だ。WTOが自由貿易体制の要とされるのは、不満のある国からの提訴を受け付け、裁判所のような役割を果たしているからだ。
・中国国防費 地域の安定脅かす軍拡
 中国の国防費が初めて1兆元(16兆5千億円)を超える。折しもトランプ米大統領が軍増強の方針を示し、太平洋を挟んだ大国同士が露骨な力の対抗に陥ることは避けねばならない。軍拡の連鎖は、どの国民の利益にもならないことを改めて確認したい。

読売新聞
・天守閣再建 地域の魅力あるシンボルに
空襲で焼失する前の実測図や写真が現存しているのが、名古屋城の天守閣だ。市は木造による復元を進める方針だが、建造費が約500億円ともされることから、市民の賛否は分かれている。再建には多額の費用を要するだろうが、夢のある事業である。前向きに検討したい。
・地銀再編 顧客本位の戦略を練り上げよ
 金融庁の試算では、融資など顧客向け業務が赤字に陥る地銀は、2025年に全体の6割に上ると予想されている。再編に活路を求めるのは理解できる。肝心なのは、再編を顧客と地域の利益につなげ、地元企業を金融で下支えして地方活性化に貢献するという、地銀本来の役割を強めるものにしたい。

毎日新聞
・森友学園 検査院任せは筋違いだ
 理事長らの参考人招致が不可欠。政府や自民党は会計検査院を盾に野党の要求を拒んでいる。会計検査員の検査は、売却価格が適正かどうかという外形的なチェックだ。首相がもし昭恵夫人や自分が「利用された」と考えるのであれば、理事長らの国会招致で事実の解明を図ることが自らの利益にもなるのではないか。
・香港の首長選 中国介入が自治を崩す
 中国の特別行政区、香港のトップである行政長官(任期5年)選挙の候補者が出そろった。香港社会への中国の介入も目立ち始め、香港の出版社関係者が次々に失踪し、中国で取り調べを受けた事件は記憶に新しい。習近平国家主席は外交、内政で「包容力」の重要性を強調している。まずは、香港の同胞に「包容力」を示すべきだ。

日経新聞
・質の高いアジアの経済連携を主導せよ
 日中韓豪、ニュージーランド、インドに東南アジア諸国連合(ASEAN)を加えた計16カ国が経済連携協定(EPA)を結ぶ構想がある。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)だ。RCEPで大事なのは、TPPが実現しようとしていた質の高い貿易・投資ルールに少しでも近づけることだ。

産経新聞
・宅配便の急増 過剰サービスは見直しも
 暮らしや産業を支える宅配便が曲がり角を迎えている。人手不足で運転手を十分に確保できない中、インターネット通販の拡大で取扱量が急増し、配達現場の疲弊が深刻になっているのだ。宅配便業界の苦境は、消費者の利便性と裏表の関係にある。持続的なサービスのため、官民に加え利用者も一考すべきときだ。
・自民党と憲法改正 今こそ有言実行が必要だ
 自民党が「憲法改正原案の発議に向けて具体的な歩みを進める」と明記した平成29年の運動方針案を5日の党大会で採択する。安倍晋三首相(自民党総裁)の強い意向で盛り込まれた。首相や自民党議員は国民の中に分け入り、今よりも日本や国民の役に立つ新しい憲法を持つ意味について、語りかける努力を重ねてほしい。

東京新聞
・週のはじめに考える 政治の劣化と安倍一強
  新人議員らの政策立案や議会運営などの能力向上が必要だ。能力不足の背景に選挙制度があり、負の影響が明らかに大きいなら思い切って見直すべきではないか。約三百二十億円の政党助成金を含めてです。「平成の政治改革」から二十年余り。日本の政治も、曲がり角に来ています。

«近視眼差し13 2017.3.4

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ