願い

私たちが立つこの地球の大地は、今この瞬間にも時速1万4千キロで回転しながら、時速10万キロの速さで飛び続けています。この猛スピードで飛ぶ地球に、私たち人間は抱かれながら、普通に暮らしている日々そのものが奇跡だといえます。

3月11日に東北・関東地方を襲った大震災は、多くの犠牲者と多くの被害をもたらしました。心からお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、今回直接の被害を受けなかった私たちはこれから、被害に遭われた方々に手を差し伸べてゆく必要があります。

2度と立ち上がれないかのようなダメージを受けたこの日本が、この先どのような歩みを進めていくのか、世界中が注目しています。私たちは互いに手を取り合って立上り、この困難に立ち向かっていかなければなりません。それをみんなで一緒に乗り越えた時、この国は、世界中から尊敬される、素晴らしい国と人々になれるでしょう。

その時、あなたたちの未来は希望に満ちあふれ、可能性は確実に広がっているはずです。

ですから、あなたたちの夢を決してあきらめないで下さい。この先どのようなことがあっても、しっかりと前を向いて進んでいって下さい。

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先日の小学校の卒業式で、祝辞として卒業生に贈った言葉の一部です。勿論子どもたちに向けただけではなく、親である私たちの覚悟でもあります。